辺土名高校へ着いたのは、もう薄暮れ時でした。
誰も合宿生徒はおらず、少し寂しい印象でした。
ひとり、先生がいらして、その先生が宿直室へ案内してくれました。
その高校は夏休み中は電気を止められていて、
宿直室では懐中電灯を持たされました。
部屋の中でパンと牛乳を出されて、それを食べながら、明日の地図を見ていました。
しばらくすると後ろの方からポタッポタッとなにかが畳の上に落ちる音がしていましたが、
あまり気にせずいつの間にか熟睡していました。
何時ころだったか、目を覚ますとまた畳の上を
ポタッポタッと落ちてくるような音が続いていました。
懐中電灯で音のする方を照らしてみると
あの腹の赤いヤモリが何匹もいるのです。
どこから来るのかじーっとみていると、どうも上から落ちてきているようで、
上の方を照らしてみると、天井に何百匹といるのです。