隠し味 その33

 オルテガさんは私に聞きたいことがあったみたいで・・・

「あの、チーフ、店をやめたらしいな、そして何処いったんや?」

私は、言いたくなかったんですが、あの顔でにらまれると・・・

「たぶん、あの料理屋の女将さんの所だと思いますけど・・」

すると、オルテガさんは、すぐに・・・

「わかった!今から、その料理屋でも覗いてこようか・・・」

正直、私はイヤナ予感がした。

配達もそこそこに、帰りに料理屋の方に回ってみた。

もうそこのは、たくさんの人だかりが出来ていた・・・入り口が開いていた。

オルテガさんが、カウンターの真ん中に座って女将さんと、その横にチーフがいた。

「なあー女将!商売ってもんは、自分だけよければいいってもんじゃないやろ!」

「よその店の一番手を手玉にとって、引っこ抜いて来て!どないやねん!」

「チーフ・・・ええのんか?この店で・・・ええのんか?」


2003年09月29日(月)に書かれた記事です

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