あのクラブのママが、オルテガさんの側に着くなり・・・
「親戚の子なら、それならそうと、言ってくれたらいいのに、親分も水くさいよ!・・・」
「あんなパーマ屋に置いてたら、こき使われるばっかりだよ!可哀想だよ!・・・」
オルテガさんが・・・
「それで、かわりにお前さんが、コキ使う気だったんかいな!」
「ちがうよ!親分の親戚の子だと分かっていたら、私がパーマ屋に言ってやるよ!」
「何年、たっても髪しか洗わして、もららえず・・・少しでもお客さんの髪を
触るもんなら、あんたはまだ触るのは十年早いよ!なんだよ・・・」
オルテガさんが言った・・・
「じゃ!あの子は、お前さんのその腐った脳みその入った頭を何度も洗ってたんかいな、
あの子は、あんなにひび割れした手で、泣き言いわず、怒られながら毎日、毎日、
洗って・・・洗って・・・あげくの果ては、よその水商売へ手伝え!・・・
よくも、そんな不道理な事が言えたもんだよ!」
「もう二度と、あの子にチョッカイ出すんじゃねーぞ!いいな!もし、こんな事が・・・
また、あれば、うちの若いもんを毎晩、あんたの店で暴れたいってよ!」
クラブのママがペコペコしながら、帰っていった・・・
もう・・・街なかは、新聞配達の自転車が飛び回ってた・・・この日のことは・・・
三十年たった今も・・・昨日のように・・・浮かんできます・・・
2003年08月11日(月) に書かれた記事です