クリスマスも近づいたある日・・・
街中は夜中の1時でも、紙で作った三角帽子をかぶった酔っ払った人達でいっぱいでした。
麻雀屋の足長さんから電話で、出前の器を下げにきてほしいと・・・
急いで近道の商店街を抜け店に行くと・・・まだお客がいて一人で忙しくしてた・・・
「まいど!一平でーす、皿さげに来ましたー」・・・(何故かオルテガ、がいた!)
足長さんが麻雀台を掃除しながら・・・「温かいコーヒーでも飲んでいき!」・・・
足長さんのコーヒーは最高に美味しい、こだわりのコーヒーでした。
オルテガ、が私に・・・「正月は田舎に帰るんか?」・・・(いやな予感がした)
「いえ!あのー元旦だけは休ませてもらいます、二日からは普通営業です!」・・・
ほかの車椅子の人たちが・・・「若いうちは苦労せなアカン!頑張りや!」・・・(あ、はい)
すると、オルテガ、が・・・
「うちの若いもんは、みんな田舎へ帰らした!」・・・(オルテガさんて、ええ人やん!)
「親の気持ちを考えると・・・帰してあげんとな・・・」・・・(ええ人やったんや!)
「ぼく?正月はどっか行くんか」・・・・(ほら!やっぱり、こっちにきた!)
「昼から映画に先輩たちと行きますけど」・・・(オルテガさんが手を止めて、こっちを見てる)
「じゃ!映画が終わったら帰りに事務所に来てや!」・・・「わかったな!」・・・
(ええ!なんで正月そうそう事務所に行かなあかんねん!)
足長さんにコーヒーのお礼を言って表に出たら、夜中の2時!風邪が冷たい!
自転車に乗ろうとスタンドを上げながら、なんとなくパーマ屋さんの方を見たら・・・
見習いのあの子が泣きながら立っていた・・・。
店からほり出されたのか、手に大きなバッグを持って立っていた・・・
「どうしたの・・・」・・・彼女の、ひび割れた手が痛々しかった。
「もう・・・もう・・・丹後に帰りたい!」
次は・・・また・・・近いうちに
(2003年07月29日(火) に書かれた記事です)