隠し味 その13

 オルテガの事務所の前に小さなパーマ屋さんがあって、
そして、その横に、おじいちゃんが一人でやってるマージャン屋さんがあって、ぜんぜんはやってなくて
たまに、お客さんがいる時はひとりでバタバタ!バタバタ!昔の人にしたら背が高く180㎝以上はあったと思いますが・・・私の中では、足ながおじいちゃん!狭い所がますます狭くなるのでした・・・

言葉は大阪弁じゃなく・・・どうも関東の人らしく・・・凄く頭は賢そうで・・・いつもむずかし本を読んでいた
家族もなく、天涯孤独らしい・・・店の二階に住んでて、あまり外で見かけた事がない・・・

ある日のこと、店も閉店して、かたずけてた時に、足長さんから電話がかかってきた、

「皿を下げに来てくれないか」・・・・・・・・・(明日じゃだめかなー)            


深夜も零時をすぎ、人通りも少なくなった商店街を抜けて店をのぞいた・・・「まいどー一平です」
四台しかないマージャン台の側に座り一人でパイを磨いていた、

勝手にいつもの調理場の場所に取りにいって帰ろうとすると・・・背中越しに声を掛けて来た!

「君は何処から来たんや・・・」と、僕が不思議そうな顔をしてると、「田舎のことや!」

「あ、ハイ!宮崎です!」・・・・・・(いきなり立つと、やっぱり背が高い!足が長い!)

「宮崎かー !いい所だよねー戦時中に一度、行ったことがあるよ!」・・・・(へぇー  )

そして・・・彼が、ポツリ、ポツリと昔のことを語りはじめました、

「僕は出身が東京でね、大学は東京大学なんだけど・・・卒業して職業軍人になってね・・・」

「戦争が終わったら、いつのまにか・・・A級戦犯になっててね!」・・・(えええーそれってあかんやろ!)

「東京裁判が終わったとき家にいて、友人が教えてくれてね・・・」・・・(なんで・・・ここにいるの?こわ!)

                   
                  次は・・・・またのお話し・・・

(2003年06月13日(金)に書かれた記事です) 

タイトルとURLをコピーしました